高梨雛子は、ベンチャー企業・リレーションゲートで「出世欲なし」「争いごとは嫌い」「目立たず、仕事はほどほどに」をモットーにしていた社長秘書であり、カリスマ性のある社長の浅海寛人の直感で動く「無茶ぶり」に振り回され、入社から6年間にわたり彼氏なしのまま三十路を迎える。しかし、クリスマスイブの夜、浅海から社内で募集していた新規事業の企画に応募するように命じられる。これにも無茶ぶりに振り回された雛子は、数年前に出した企画書に、「平成」と書かれたものを「令和」に書き換えるだけで提出したところ、この企画が採用されてしまい、その挙句子会社設立会見の場で、雛子が突然社長に任命されてしまった。浅海は、創業50年を迎える老舗のフレンチレストランのリニューアルを図るように雛子に命じる。さらに部下として入社した野心家の大牙涼も、新規事業に応募していたが、雛子に負けたことには納得していなかった。そして雛子と大牙らはそのレストランへと向かうが、浅海によって買収されていたことに気づいていなかった